以前、当ブログではバーチャルYouTuberの記事で「3Dモデルを作れない人はLive2Dモデルを作る方が簡単」「自分の顔と連動してLive2Dモデルを動かすにはFaceRigを使うのが簡単」と、ふたつの技術を組み合わせる手法をご紹介しました。
それでもまだまだ、まったくの未経験から出発するにはそこそこ遠い道のりですよね。実際、筆者も当ブログで試しに作ってみたときには何度もくじけそうになりました。

今回はもっと簡単に、モデル作成からトラッキングまで解決できるフリーウエアをご紹介します。

バーチャルYouTuber向けのソフトウェア「Hitogata」

Hitogata
https://sites.google.com/site/vhitogata/

この「Hitogata」というソフトは、FaceRigと同じようにWebカメラで撮影した自分の顔を認識して、3Dモデルに連動させて動かすことができる、バーチャルYouTuber向けのソフトです。

口パクはカメラからの連動の他に、マイク入力の音量に反応させることも可能。これにより、口をあまり大きく開けずに話すクセがある人の「連動による口パク反映がうまくいかない」といった問題も解決します。
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モーションをボタンひとつで再生する機能も完備。モーションはあらかじめ用意されているものの他に、自分で作って登録しておくこともできます。


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モデルは、パーツを組み合わせるアバター形式で作成します。

パーツを3D作成ソフトで自作して組み込むことも可能。このHitogataソフトが現在のMMDほどメジャーになれば、有志がアクセサリーパーツを作って配布するようになり、さらに自由度の高いアバター作成が可能になる未来があるかもしれません。

作成したモデルはHitogataソフト内で使うだけではなく、他のソフトに取り込んで使える形式に書き出すこともできます。ここで作ったアバターをMMDに取り込めば、配布されているダンスモーションを使って、Vtuberとして「踊ってみた」動画を作ることだって可能なのです。

さらに、外部からモデルを取り込むこともできるので、MMD用として配布されているモデルを使ったVtuber活動も不可能ではありません。
(※ただし、なかにはMMD以外での使用を禁じているモデルもあります。配布モデルごとの利用規約をよくお読みください。また、配布されているMMDモデルの多くが、ゲームキャラやアニメキャラなど既存作品の二次創作モデルだと思います。そういったキャラクターを被っての非公式Vtuber活動は、なにかと物議を醸しやすいので、ご注意ください。)

「自分でデザインしたキャラクターでVtuberをやりたい!」という人には、用意されたパーツだけでデザインキャラを再現するのは難しいかもしれません。

しかし、キャラクターのデザインからすでにハードルの高さを感じている人には、パーツの組み合わせだけでなんとなくキャラデザまでできてしまえるといった面からも、優秀なソフトと言えるのではないでしょうか?

現在、すでにVtuberは飽和状態にあり、そのなかで実際に収益化できている人はほんのわずかです。しかし、みんながみんなお金を稼ぐことを目的としてVtuberを始めるわけではなく「流行だから自分もなんとなくやってみたい」という安易な動機や、完全な趣味でやる人がいてもいいと思います。

そんな人たちが最初の一歩を踏み出すきっかけとして、背中を押してくれる存在として、心強いソフト「Hitogata」をご紹介いたしました。


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