校正はなるべくツールに投げたい

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ライターって、ただ文章をだーっと書いて、文字数が規定量まで達したらそれで納品すればいいってもんじゃないですよね。言い回しについて推敲(すいこう)もするし、誤字脱字もつぶしていきたいし。

でも、文字数が増えれば増えるほど、自分で書いた文章でさえも、読み返しってだんだんダルくなってくるし、見逃しも多くなる

私めなども「ウェブ」ライターとはいえ、一応は「ライター」として報酬をいただいている身である以上は「プロのライター」なわけですよね。ふひひ。日本語として正しい表記を使いたいじゃないですか。

こういういろんな面で、文章の仕上げをサポートしてくれるのが、校正ツール

資金に余裕があれば有料のソフトを使うほうが性能も良いとは思うんだけど、いかんせん私もうけが少ないんでね。無料で利用できるものはできるだけ無料で使うし、無料で使えるものを探しちゃうわけですよ。

というわけで今回は、無料で使える校正ツールをご紹介します。

フリーの校正ツールを比較してみた

日本語文章校正をサポート
http://www.kiji-check.com/


形式:ブラウザー型
文字数制限:10,000文字

校正以外の機能:
文字数カウント(半全角・句読点や改行などの扱いについて設定あり)

チェック内容の設定:
レベル1「基本」誤字・誤変換から環境(機種)依存文字まで9項目
レベル2「難読」常用漢字表外の漢字から略語まで4項目
レベル3「品質」二重否定から冗長表現まで3項目

感想:
固有名詞の間違いや、開く(ひらがなに直す)べき漢字の指摘など、結構役に立ちます。
たまに「そんなつもりの文じゃないのに」という部分について、見当違いな指摘をしてくることもありますが、そこは自動ツール故。

無料でこのレベルは結構ありがたいしろものだと思います。

機能自体はYahoo!デベロッパーネットワークによるもの。
同じ機能を使った有名サイトが突然アクセスできなくなってしまったのですが、まったく同じ結果を出してくれるツールなのでしっかりその席をうめてくれています。

Enno - 日本語のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック
http://enno.jp/

形式:ブラウザー型
文字数制限:なし(ただし長文になるほど時間を要する)
校正以外の機能:なし
チェック内容の設定:なし

感想:
タイプミスや変換ミスを見つけることに特化したツールです。

きちんとした意図があってはさんだスペースなんかも指摘してくるんで、そのへんの加減が設定できればいいのにな、とかちょっと思います。

チェックボタンを押すと「この文章はインターネットに流しても良いものですか」と尋ねてきたり、使い方のページに「個人情報を含むメールや機密文書などをチェックしないでください」と書いてあったりして、「え、ここってチェックすると文章の内容が勝手にインターネットに流れちゃうの?」って不安になりますけど、「チェックされる文書はデータベースには保存しません。サイト管理者も読むことはできません。」って書いてあるので大丈夫なはず。

なんでそんな不安にさせる注意書きがあるのかといえば、以下の理由が予想されます。
  1. 正体の知れないインターネットのサイトのフォームに、機密文書を入力し送信ボタンを押している現場を誰かに見とがめられたら、それは実際には漏洩(ろうえい)をしているわけではなくても、疑いをかけられる危険性がある。サイトはその責任を一切負わない。
  2. データベースに保存しないとはいえ、サーバーで処理のために文章を受け取っている以上、スーパーハッカー()の手にかかればのぞき見られてしまうのかもしれない。もしそんなことがあったとしてもサイトはその責任を一切負わない。
  3. サイト運営者へのメッセージを送るフォームがチェックページと似たレイアウトであることから、チェックをするつもりで間違えてサイト運営者にメッセージを送ってしまう人が過去に何人もいたらしい。

Tomarigi(校正・推敲支援ツール) | PaWeL:日本語表現法開発プロジェクト-青山学院大学-
http://www.pawel.jp/outline_of_tools/tomarigi/

形式:ダウンロード型(レジストリ登録なし)
文字数制限:なし(ただし長文になるほど時間を要する)

校正以外の機能:
全体の文字数
1行の平均文字数
漢字含有率

チェック内容の設定:
ひらがな書きすべき副詞のチェック・当て字のチェックなど23項目

感想:
個人的には、最も「日本語を日本語として分析したチェック」が可能なツールだと思っています。
ただし、融通がきかなすぎて「いや、わかってるんだけど他に表現しようがないし読めるからまあいいじゃないの」って思わせられるような指摘も多々あります。

「校正ツール」というよりは「校正機能もあるエディタ」ってかんじなので、特にエディタにこだわりがなければ、このツールで直接記事を書き始めるのもいいかもしれません。

自分で作ってみたフリー校正ツール

特に「光速」の異名など持たず重力を自在に操らないエディタ「ライティングさん」
http://writing-san.blog.jp/

形式:ダウンロード型(レジストリ登録なし)
文字数制限:なし(ただし長文になるほど時間を要する)

校正以外の機能:
文字数カウント
本文中選択した部分の文字数だけカウント
キーワード数カウント
タイマー機能つきストップウォッチ


チェック内容の設定:
かっこ閉じ忘れチェック・半角と全角英数字の混在チェックなど13項目

感想:
手前ミソで申し訳ありません、お恥ずかしながら私が作ったエディタです。
やはりこれも「校正ツール」というよりは「校正機能もあるエディタ」といったところ。

自分で作っただけあって自分が一番機能を把握してるので、上で校正以外の機能について触れたら止まんなくなりそうでやばかった。
とにかく、ライターとして自分で「欲しい」と思った機能をなんでもかんでも詰め込んでいます。
ただ、それだけに重い重い。

文字数が多ければ校正にもめっちゃ時間かかりますけど「応答なし」になることは回避できるように改良しました。

どのツールも一長一短で「このツールで校正すればバッチリ」という唯一の正解というものはないと思います。

校正ツールをひとつしか使ってはいけない、ということはありませんし、すべて無料で使えるのですから、時間とマシンスペックに余裕があれば多重チェックにかけてみるのも良いかもしれませんね。

「時間がかかる」とはいっても、人間の目で何度も読み直すよりははるかに早いはずです。

ただし、書いた人間が読み返すことがイチバン、文章の内容・意図をくんだうえでの推敲が可能となるのですから、ツールに頼りすぎることもほどほどにしたいところですね。
※ちなみにこの記事は上から下までだーっと書いて、読み返しをせずに、校正ツールで多重チェックをした「のみ」の状態で掲載しております。